吸って生まれて吐いて死ぬ。
命は誕生して息を吸い、吐いて最後を迎えます。
そしてその間、吸って吐くを繰り返して人生を送ります。
喜怒哀楽、苦楽愛憎、全て呼吸をしている間のドラマです。
息を吸うときに生命エネルギーは満たされ、息を吐くときに心身は浄化されるのです。
このバランスがとれていれば、人の心は安定し人は至福を生きることができます。健康に暮らせるのです。
生活上の様々な原因でこのバランスはくずれます。
このバランスの崩れを治そうとする自然の働きが病気なのです。
日々刻々、このバランスを整えながら我々は生きています。
それが自律的に整えられなくなると、それを整えるために病むのです。
吸う息が交感神経に関わり、吐く息が副交感神経に関わります。
緊張状態が続くのかストレスです、弛緩状態の過剰がうつの状態です。
その状態が長く続くか、激しく起こるときに重い病を得るのです。
ですから「病い)を治す基本は自分自身にあるのです。
自分以外からの働きかけは全てその補助にすぎません。
呼吸のバランスを整え、心のバランスを保つことが自らを健康にし、その健康を保つ基本なのです。